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認知症には「痴呆だから」とまだまだ昔ながらの誤解や偏見をもたれている
ことが多い病気です。認知症に対して正確な実情を知ることが大事と思います。
ケアの情報も紹介してまいります。
08-2-17タメになる情報です
◆認知症の福祉機器を一堂に 埼玉・所沢に展示館オープン 
「薬飲み忘れ」「水漏れ」防止

服薬時間をアラームで知らせる薬箱=埼玉県所沢市の国立身体障害者リハビリテーションセンター アラーム音で薬を飲む時間を知らせてくれる薬箱や水の出しっぱなしを防ぐ栓など、認知症の人のための福祉機器を一堂に集めたユニークな展示館がこのほど、埼玉県所沢市にオープンした。

 市内にある国立身体障害者リハビリテーションセンターが、機器の存在を知ってもらい、認知症の人の能力を生かす支援をしようと、敷地内のモデルハウスを転用。こうした施設は全国でも初めてという。

 ▽日常生活をサポート

 展示館はキッチンや寝室など普通の住宅と同じ間取りで、国内外から取り寄せた約50点を生活の場面に応じて配置した。

 英国製の薬箱は円盤型。容器の内部が細かく仕切られており、1回分だけをふたの小窓から取り出せる構造。あらかじめ設定した時間になると、アラームが鳴り、箱を逆さにして薬を取り出さないと、アラームが止まらないという工夫が施されている。

 蛇口の閉め忘れ防止栓は、蛇口に取り付けた長さ5センチほどの棒に手が触れると水が出て、離れると水が止まる仕組み。このほか、火の消し忘れや鍋の焦げ付きを感知して自動的に消火するガスこんろや、認知症の人が家から出て行ったことを家族に知らせる機器などを展示している。

 ▽患者は急増

 同センター研究所の井上剛伸福祉機器開発部長は「欧米では開発が進んでいるが、日本では存在自体がほとんど知られていない。認知症の人のできることを引き出して、足りない部分を機器が補うという発想で活用してほしい」と話す。

 ただ、症状が進行すると、使用方法自体が分からなくなることもあるため、対象は軽度や中度の人が中心になるという。機器がもたらす効果の研究や新しい機器の開発も進めており3月にはホームページ上にデータベースを載せる予定だ。

 ▽厚生労働省によると、国内の認知症高齢者は、

2025年には現在のほぼ2倍の323万人に急増するとみられ、介護者の負担軽減にもなる福祉機器のニーズは高まりそうだ。

 展示館を見学した若年認知症患者の中村成信さん(58)=神奈川県=は「こんろの火を消し忘れることがあり、怖いという思いで台所から遠ざかってしまいがちだった。消し忘れ防止機能があれば、安心して台所に立つことができる。患者や家族の意見を取り入れて開発が進めば、ありがたい」と話している。

 展示館見学には事前の予約が必要。二週間程度のレンタルにも応じる。問い合わせは同センター、電話04(2995)3100。
  この情報は2008.2.16 産経ニュースより


認知症について誤った思い込みをしていませんか。

  ・ 「認知症は心の病気」は、まちがいです。
  認知症はからだの病いです。体が病気により記憶したり、ものごとを判断
  したり認識したりすることが出来なくなって行くのです。
  アルツハイマー病を発病すると脳の細胞がどんどんこわれていきます。
  
  ぼんやりしたり、怒りっぽくなったり、無気力になるのは、記憶力が落ちて
  不安になったり、周りで起こっていることが理解出来ずにイライラしたり、
  何をやるにもすぐに疲れてしまうからなんです。認知症は心が病んでいる
  わけではないのです。

  ・ 「認知症になれば本人は苦しみがない」は、まちがいです。
  ぼけてしまえば、本人は何も分からないんだから楽だ、と私もそう思って
  いました、が事実はちがうんですね。
  記憶したり、認知する能力は無くなっていきますが、感情領域が同じよう
  に失われていくわけではないのです。
  
  認知症の人は、自分が周りに迷惑をかけていることや、周りからどう見ら
  れているか、どう扱われているかをしっかり感じとっています。
  それと同時に、多くの認知症の人が、自分ができないことが少しずつ増え
  ていっていることを感じています。自分が壊れていくようなおびえと不安を
  抱えていることが多いのです。
  まず家族が認知症に対する偏見をなくすことが大事で、病気の発見も
  介護もそこから始まるといってもいいかもしれません。
          
 
認知症はどのように進行していくのでしょうか?
  
  アルツハイマー病など大半の認知症は進行します。しかし、認知症の
  なかには治るものもありますから、まず原因を確かめてください。

初期の症状(2〜3年)
  記憶力がじょじょに低下します。日付が分からなくなり金銭管理が苦手に
  なります。失敗も増え、不安感からいら立ったり、落ち込んだり、うつ的な
  様子を見せる人もいます。後半になると妄想が出てくる人もいますが、
  この間は、家族が必要に応じてサポートすればおおむね日常生活を送れ
  ます。
  □鍋を焦がしたり、置き忘れが増えたり、記憶障害がではじめます
  □年月日が不確かになります
  □金銭管理が苦手になります
  □感情的に不安定になります
  □意欲が低下します
  ◎ケアのポイント
    記憶障害があるからといって、あれはダメ、これはダメと言わずに
    これまでの生活をなるべく維持するようにします。ただし、ガスの
    元栓は使わない時は閉めるようにするなどの注意は必要です。
    本人が落ち込み、意欲がダウンするので、懐かしい音楽を聞かせ
    たり、好きな場所に連れていったり、昔話を聞かせてもらったり、
    気持ちを引き立てるようにします。相手の尊厳を大切に接するのが
    ポイントです。

中期の症状(4〜5年)
  自分の服用している薬の管理や、天候や季節に合わせて衣服を選ぶ
  ことも困難になります。
  また、周りの状態を認識できなくなるため、混乱がひどくなり、徘徊や
  幻覚、暴力などの行動障害を起す人もいます。
  □記憶障害が進み、直前のことも覚えられなくなります
  □季節天候に合わせて衣服など選べなくなります
  □慣れない場所に行くと迷うようになります
  □自分のクスリの管理ができなくなります
  □混乱がひどくなり妄想や徘徊などの行動障害がおきます
  ◎ケアのポイント
    生活のさまざまの場面でサポートが必要になります。
    例えば、衣服は選びやすいように季節に合ったものを整理しておく
    などの配慮を。徘徊が心配なときは、玄関ドアなどには上部にカギを
    つけるか、徘徊感知器センサーを設置しておきます。
    のんびりかまえて、笑顔で接すること。そして、相手をよく理解する
    こと。それが、言葉によるコミュニケーションが減ってくる後期の
    介護につながります。

後期の症状(2〜3年)
  衣服の着脱に介助が必要になり運動機能もだんだん低下していきます。
  やがて言葉のコミュニケーションもとれなくなり全面介助が必要になりま
  す。寝たきりに近い状態になり、経管栄養の選択をせまられます。
  □運動機能がだんだん低下します
  □近所でも迷うようになります
  □家族の顔がわからないことがあります
  □言葉によるコミュニケーションができにくくなります
  □トイレの場所がわからなくなり、失禁がおおくなります
  □入浴や着脱衣が自分ひとりではできなくなります
  □寝たきりに近い状態になってしまいます
  ◎ケアのポイント
    運動機能が落ちてきたら、転ばないように浴室や玄関、トイレなど
    に手すりをつけるといいでしょう。車イスに便利なようにトイレは引き
    戸がいいです。運動不足のため便秘をしやすいので一緒に散歩し
    たり、食事に心配りをしましょう。衣服や靴は、面ファスナータイプ
    など着脱しやすいものにしましょう。
    
               この情報は主婦と友社、認知症・アルツハイマー病がよくわかる本、遠藤英俊編より。 
介護保険の利用方法について

介護保険を利用するには、はじめに要介護認定を受けなければなりません。
本人の心身の状況に照らして、どれくらいの介護が必要かを調べます。

◆申請の窓口は
  お住まいの市区町村の介護保険の窓口に家族が出向いて手続きを
  します。あるいは、地域包括支援センターという介護に関する総合機
  関が各地にありますので相談されるといいでしょう。

◆要介護認定と要介護状態区分け
  介護保険を利用するにあたっては、要介護認定を受けなければなりま
  せん。行政の認定担当者か介護支援専門員(ケアマネジャー)が本人
  の心身の状況を詳細に調べた上で、どれくらいの介護度合いかを
  判定します。

◆要介護認定は公平に行います
全国的に公平な認定ができるように工夫しています。
1・全国同じ基準で、コンピュータによる判定をもとに審査判定をおこない
  ます。
2・調査方法のマニュアルを作り、調査員の研修を行います。
3・介護認定審査会の審査判定の事例集を作り、委員の研修を行います。
4・全国の市町村で、ばらつきができないよう情報を広く共有します。

◆判定結果は
  「非該当(自立)」「要支援1・2」「要介護1〜5」までの7つの区分で
  決められるのです。
  介護保険でのサービスを受けることが出来るのは、「要支援1・2」、
  「要介護1〜5」と判定された人だけです。

  しかし、「非該当(自立)」と判定された人でも要支援や要介護の状態
  になる恐れがあればそれぞれの地域が地域支援事業として行って
  いるサービスを受けることができます。

  認定の有効期間は初回は原則六ヶ月ですが、それまでに状態が
  変化すれば、変更申請を行うことができるのです。
  
要介護の状態区分
要介護区分 認定を受ける人の状態目安
要支援 1、2 生活
日常的に介護が必要というわけではないが、要介護状態になるおそれのある状態で、6か月以上継続して家事や日常生活に支援が必要な状態です。
要支援と認定された場合は、施設サービスの利用はできません。

1.要支援状態にある65歳以上の方(第一号被保険者)
2.要支援状態にある40歳以上65歳未満の方で、政令で定
められた特定疾病により要介護状態になった方(第二号被保険者)
要介護 1 立ち上がったり歩いたりすることが不安定な状態。
要介護1の1日の介護が要する時間の平均は30分以上50
分未満です。ほとんど自分で何でもすることができますが、
入浴や洗顔、排泄、服の脱着などに部分的に介護が必要
だったり、軽い痴呆症で少しの問題行動や今日の日付などがわからないなどの理解能力の低下もある状態をいいます。
介護時間が短いので施設に入らず家族で介護することもで
きます。
要介護 2 身だしなみや掃除、入浴や排泄、食事など身の回りの世話全般に介護が必要な状態です。要介護1よりも日常生活に介護が必要になります。ベッドなどからの起き上がりや立ち上がりが自力では困難で、歩行も不安定です。要介護2の1日の介護に要する時間の平均は50分以上70分未満です。
家族で介護することもできますが1日に数回介護が必要にな
りますので介護する家族にも大きな負担になります。
要介護 3 身だしなみや掃除などの身の回りの世話からベッドなどか
らの起き上がりや立ち上がり、寝返りも自力ですることが
できません。歩行などの移動動作も自力ですることができませんので全面的に介護が必要な状態をいいます。要介護3の1日の介護に要する時間の平均は70分以上90分未満です。
家族で介護もできますが寝たきりにならないようホームヘル
パーや週に数回はデイサービスを利用するとよいでしょう。
要介護 4 重度の介護を必要とする状態のことで、身の回りの事から歩
行、立つ事すら自力ではできません。また排泄なども自力で
はできません。痴呆症などの症状で問題行動や理解能力の
低下で意思疎通ができない場合もあります。
要介護4の1日の介護に要する時間の平均は90分以上110分未満です。家庭での介護はかなり大変になります。
デイサービスや介護施設、短期入所などして家族の負担を
かるくしましょう。
要介護 5 最も重度の介護が必要な状態で、生活全般に対して介護が
必要になります。意思の疎通が困難になります。
寝たきりの状態で寝返りも自力ではできません。
食事や排泄など介護がないと生活できませんので家族での
介護はとても大変になりますので施設に入所される方が多いです。要介護5の1日の介護に要する時間の平均は110分
以上です。施設では24時間スタッフが介護や医学的管理の
もとで治療などしてくれますので安心してまかせられます。
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07-10-31
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☆介護サービスを選ぶための
情報公開を見ることができます

訪問介護、通所介護、福祉用具貸与などの事業所情報が
都道府県が設置した指定情報
公表センターごとに、イッターネット上に公開されています。
2009年までに全国全ての事業所の情報が公開されるそうです。
☆この公開情報で分かること
◆その事業所のサービスエリア
自分が利用できるところか分かる
◆常勤職員数と経験年数
サービスの質の目安となります
◆加算サービスの内容
費用負担に係わることです
◆困った時の苦情窓口
苦情の対応に責任持つ態度か
◆利用者のアンケートをとっている事業所か
◆利用方法は検索エンジン窓
に 介護サービス情報公表システム ○○県と入力する。

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アルツハイマー型痴呆と脳血管性痴呆の違いについて
アルツハイマー型痴呆 脳血管性痴呆
発症様式 発症は徐じょに 比較的急激に発症。約8割に脳卒中発作の既往を認め、発作と痴呆の発症の間に時間的関係が認められる。
経過 進行性に増悪し著しい痴呆にいたる。 症状の消長がみられ、一般にアルツハイマー型より痴呆は軽い。悪化するときは段階状。
痴呆の特徴 全般的痴呆 まだら痴呆で記銘力低下は目立つが一部の
知的能力は保たれる。
人格水準 人格水準が早期より低下する。 人格水準は比較的よく保たれる。
病職 病職が早期よりなくなる。 晩期まで病職が保たれることが多い。
随伴症状 徘徊・多動をみることが多い(90%)。濫集傾向は1/3にみられ特徴的(脳血管性痴呆ではほとんどみられない)。

・濫集(らんしゅう)傾向=(濫集とは、無意味なものをむやみに集めること)
情動失禁が比較的特徴的。(50%以上にみられる)

・情動失禁
少しの刺激で泣いたり、怒ったりする状態で、情動の調節の障害によって起こります。痴呆性老人、とくに脳血管性痴呆の老人でみられます。
神経症状 神経学的症候はないが軽い。 神経学的局所症候を伴うことが多い。
検査 CT,MRI : 全般的脳萎縮がみられ、次第にすすむ。
PET : 頭頂・側頭葉での脳血流・脳代謝率の低下がみられる。
脳波 : 初期は変化に乏しい。次第に全般性徐波化。
その他 : 髓液中のタウたんぱくやα1-アンチキモトリプシン増加、Aβ1-42減少。
CT,MRI : 脳血管障害、特に脳梗塞をみとめる。
PET : 前頭葉両側での脳血流・脳代謝率の低下をみることが多い。
脳波 : 時に局所性異常。
その他 : 脳血管障害危険因子の存在。
資料 平井俊策「アルツハイマー型痴呆と脳血管性痴呆の鑑別のための軽量診断表」
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